イタリア旅行記 その4

朝食はどこでもバイキングだったのだが、だいたいメニューは同じ。
ベーコンとかソーセージとかスクランブルエッグ、そしてチーズなど。
スクランブルエッグは、イタリアではあらかじめ溶いた卵が売られていて、それで作るそうな。
なんとなく、日本で食べるのと触感も違う。


野菜はあまりなく、フルーツもないこともあった。
野菜は僕の嫌いなキュウリこそあまりないものの、全体的に葉っぱ系の味が苦い。特に北の地方では。


さて、この日はヴェネチアです。
ヴェネチアといえば水の都。
あのラティオスラティアスの映画の舞台、アルトマーレのモデルとなった都市である。


ヴェネチアの本島には車が入れないので、本土からの橋を渡ったすぐのローマ広場からは水上タクシーで移動。



水上タクシーからの撮影。
この水上タクシー、どうやら無許可なものも走っているようで、抜き打ちでその取り調べをしているらしい。
帰りに僕らが乗ったものも停められてたりした。正規のタクシーなので何もなかったが。


このヴェネチア、元々は干潟が多く地盤は非常に弱い。
そのために、まずは松の木を土台として打ち込んで、その上に石を積み上げていたという。
土台は木であるが、水中では酸素がないので腐ることなく上のものを支えることができるらしい。
とはいえ、そんな土台にこんな建物が建っているのだから驚きである。



これはドゥカーレ宮(の中庭)。かつてのヴェネチア共和国の総督邸、政庁として使われたものだ。
内部は撮影不可なので写真はないが、来賓用の部屋などこそ豪華であるが、それ以外は意外と質素な造り。
それは軽量化のためというのもあるそうだ。



そしてその近くにあるのがサンマルコ寺院と



サンマルコ広場の鐘楼である。
この鐘楼には登ることもできて、




このようにヴェネチアの街を一望できる。
この展望台には



こんなものまである。日本の観光地と同じですね。


あと、ヴェネチアといえば水の都であり、その交通の要となっていたのがゴンドラである。



もちろん僕たちも乗ってみることに。



ゴンドラから臨む、先ほどのドゥカーレ宮殿と、運河を挟んで隣にある牢獄を結ぶ、通称「ため息橋」。



ゴンドラからの眺め。



運河には、このようにカーブミラーが設置されているところも。



途中にはこんな低い橋もある。
そんな場所でも、漕ぎ手は巧みにゴンドラを操り通過していく。


ゴンドラでの観光を終えたのが昼過ぎぐらい。
再びサンマルコ広場に戻ってみると…



地面が一部水没している!
土地が土地なので、時間帯によっては潮の満ち引きでこうなってしまうのだ。
地球温暖化が進めば、この水没の程度も大きくなり、将来的には沈んでしまうかもしれないと言われているそうだ…
この美しい街を守るためにも、僕らも日ごろから少しでも温暖化防止に取り組みたいところである。